どうも。旧統一教会(家庭連合)を宗教団体と見てはいけません。あれは反社会的勢力です。暴力団や特殊詐欺集団と同じです。それなのに「信教の自由が~」などと賢いふりをしたバカがいるから、議論の本質を見失うのです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『カラー・ミー・ブラッド・レッド』です。
スランプに陥った画家アダムは、ふとしたことから人間の血を絵の具として使うことを思いつく。当初は自分の血を使っていたものの貧血になってしまったアダムは、恋人を殺害して大量の血を入手。その血で描いた絵が評判を呼んだことから、さらなる作品づくりのため殺人を繰り返していく(映画.comより引用)。1965年製作のアメリカ映画で、2012年日本劇場公開作品。監督はハーシェル・ゴードン・ルイスで、出演はドン・ジョセフ、キャンディ・コンダー、スコット・H・ホール、エリン・ワーナー、パトリシア・リー、ジェローム・イーデン。
“ゴッドファーザー・オブ・ゴア”ハーシェル・ゴードン・ルイスのスプラッターホラー映画です。鮮血が流れたり、内臓が出たりする描写はありますが、低予算ゆえのチープな作りなのでリアルではありません。
人間の血で絵を描く画家というネタは、本作が元祖でしょうか。本作より後に発表された日野日出志の怪奇漫画『地獄変』も同じネタでしたが。
画家アダム(ドン・ジョセフ)に殺害される女性たちは、レオタードやビキニなど肌を露出する衣装を着ています。これはビジネス感覚に長けたルイス監督の男性客に対するサービス精神の表れです。
またアダムの標的になるのがリア充な上流階級であるのは、ルイス監督の非リア充な観客に対するサービス精神の表れです。すなわちルイス監督のメインターゲットは非リア充で非モテな男性客ということです。
その客層を狙った戦略は興行的に成功しました。そこまで商売重視なルイス監督でありながら、商売を無視して自分の芸術を追求する画家の狂気をテーマにした映画を作ったのは意外なのです。ルイス監督にも芸術家に対する共感があったのでしょうか。
★★☆☆☆(2022年7月2日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)