【映画評】亡霊怪猫屋敷 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。テレビドラマ『相棒』新シリーズに寺脇康文が帰ってきたことで、週刊誌やネットが流す「不仲説」なるものが嘘だと分かります。他の芸能ゴシップも似たり寄ったりの嘘であり、それらを真に受けるのは情弱バカです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『亡霊怪猫屋敷』です。

 

久住助教授の妻が、郷里の幽霊屋敷と噂される建物に移った時から、毎夜老婆の夢を見るようになる。久住は檀那寺の住職から、屋敷にまつわる江戸時代の因縁話を聞かされる。それは、碁のいざこざから殺された男とその母親の怨念が、化け猫となって祟っているというものだった……(Yahoo!映画より引用)。1958年公開作品。監督は中川信夫で、出演は細川俊夫、江島由里子、五月藤江、宮田文子、芝田新、中村竜三郎、北沢典子、和田桂之助。

 

新東宝の怪談映画です。現代編と時代編にパートが分かれており、前者をモノクロ、後者をカラーで撮影しています。公開当時はカラー映画の方が珍しかったのでしょうが、今となってはモノクロ映画の方が珍しく、モノクロの色調がホラー効果を高めています

 

時代編では化け猫映画の伝統が踏襲されています。それでいて死体を壁に塗り込めるという隠蔽工作は、エドガー・アラン・ポーの小説『黒猫』を取り入れています。

 

普段老婆の姿をした化け猫(五月藤江)が本性を現すと、猫耳が生えて手足モフモフの着ぐるみ感を出してきます。老婆かつ化け物でありながら可愛さがあります。

 

何百年も続いた化け猫の怨念がどう決着するかと言えば、意外とあっさりしたラストになっているのです。

 

★★★☆☆(2022年5月28日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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