どうも。カジノ誘致、貯蓄から投資、スポーツくじの対象拡大は、政府が不労所得で生きる賭博人生を奨励しているかのようです。真面目に働いて労働所得で生きる人生をバカにするような国は滅んでしまえばいいのです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ラブレター』です。
妻子ある詩人の愛人になった女が愛に狂って壊れていく。1981年公開の日活ロマンポルノ作品。監督は東陽一で、出演は関根恵子(高橋恵子)、加賀まりこ、仲谷昇、中村嘉葎雄。
日活ロマンポルノ10周年記念作品です。東陽一監督は日活初演出で、関根恵子、加賀まりこ、仲谷昇、中村嘉葎雄は成人映画初出演です。10周年で過去を振り返るのではなく、新しいことをやっていこうという気概を感じます。
原宿に竹の子族がいる約40年前の作品です。若き日の関根が思い切り脱いで、中村と濡れ場を演じています。加賀は仲谷と濡れ場を演じていますが、脱いではいません。
本作は金子光晴の愛人が語った実話を基にしています。金子をモデルにした詩人(中村)は愛人(関根)の太腿に自分の名を刺青で彫ったり、中絶を強要したりするクズ人間です。そのクズ人間ゆえの狂気があるから詩人として成功し、その狂気に付き合うことによって愛人は狂っていきます。
詩人を演じる中村の口調が藤竜也に似ていること、太腿に名前を書くことから『愛のコリーダ』を思い出しました。同作を意識したのかどうかは分かりませんけど、愛と狂気をテーマにしている点が共通しているのです。
★★★☆☆(2022年5月21日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
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