【映画評】GHOUL グール | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。議員歳費を減らせば、金持ち世襲ボンボンしか議員になりません。公務員給与を減らせば、優秀な人材は外資系民間企業に流れていきます。他人の財布を気にする妬みや僻みが日本の政治や行政を劣化させていくのです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『GHOUL グール』です。

 

「20世紀の食人鬼」を取材するため、ウクライナを訪れたアメリカ人撮影隊が森の奥深くにある館で恐怖体験をする。2015年製作のチェコ&ウクライナ合作で、日本劇場未公開作品。監督はペトル・ヤクルで、出演はジェニファー・アーマー、アリーナ・ゴロフリョーヴァ、ジェレミー・イザベラ、ポール・S・トレイシー、イナ・ベリコヴァ。

 

ヨシフ・スターリンによる人為的大飢饉であるホロドモールでは、飢えのあまり人肉食が行われたそうです。また連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロは殺害した少年少女の肉を食べたそうです。この二つの事件を「人肉食」を共通項にして結び付けたのが本作です。

 

二つの事件はウクライナで起こりました。本作は自国の黒歴史をネタにするウクライナと、他国の黒歴史をネタにするチェコとの合作です。公開時、チェコではホラー映画の歴代興行収入1位を記録しました。

 

ドキュメンタリー映画の撮影隊を主観的映像で撮るという設定は、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』から始まったホラー映画の定番的手法です。低予算で済むから採用したのでしょうけど、正直なところ飽きられています。

 

何十年も前の外国映画の手法を真似た映画がヒットするなんて、チェコは娯楽が乏しい国なのかと批判したいのですが、日本映画界でも似たようなレベルのことがありがちなので、大人しく黙っておくことにするのです。

 

★★☆☆☆(2022年4月29日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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