どうも。マスコミが報じないコロナ関連予備費11兆円使途不明の件については、税金という人様の金を預かっておきながら、その使い道を報告しない政府は泥棒野郎だと言いたいです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『女吸血鬼』です。
原子物理学者の娘・松村伊都子の誕生パーティに、行方不明だった母親が現れる。彼女は、竹中という画家に20年間幽閉されていたが、辛くも逃げ出してきたのだと言う。やがて竹中という男は、数百年ものあいだ美女の生き血をすすって生き延びてきた吸血鬼であることが判明する……(allcinemaより引用)。1959年公開作品。監督は中川信夫で、出演は天知茂、和田桂之助、三原葉子、池内淳子、中村虎彦。
新東宝による日本初の本格的吸血鬼映画です。タイトルは「女の吸血鬼」ではなく、「女を吸血する鬼」という意味が適当です。
吸血鬼役は天知茂です。クールでニヒルなキャラクターは吸血鬼役に合っています。天知は本作と同年に中川信夫監督の傑作怪談映画『東海道四谷怪談』に出演しており、俳優人生において重要な時期だったと言えます。
日本にはドラキュラ伝説がないので、天草四郎伝説を代用して物語を構成しています。また月光を浴びると吸血鬼になるという狼男伝説と混同している設定もあります。そのため、本家のドラキュラ映画と雰囲気が異なります。
それでも怖さを演出しようと創意工夫していますが、どうしても見世物小屋的な安っぽさが漂います。そこに三原葉子がセクシー担当として加わるので、B級テイスト溢れる新東宝映画でしかなくなるのです。
★★☆☆☆(2022年4月26日(火)インターネット配信動画で鑑賞)
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