どうも。経団連からの提言どおりに消費税を19パーセントにすれば、ロシアや中国や北朝鮮が攻めなくても日本は滅びるでしょう。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』です。
元オリンピック銀メダリストの水泳選手マチアスは、同性愛者に対する心ない発言への罰として、ゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチに就任する。マチアスに課されたミッションは、弱小チームの彼らを3カ月後に開催される世界最大のLBGTQ+五輪「ゲイゲームズ」に出場させること。パーティ好きで勝ち負けにこだわらない個性的なメンバーたちをまとめあげるべく、悪戦苦闘するマチアスだったが……(映画.comより引用)。2021年日本公開作品。監督はセドリック・ル・ギャロとマキシム・ゴヴァールで、出演はニコラ・ゴブ、アルバン・ルノワール、ミカエル・アビブル、デイヴィッド・バイオット、ロマン・ランクリー、ローランド・メノウ、ジェフリー・クエット、ロマン・ブロー、フェリックス・マルティネス。
実在するゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルにしたスポ根コメディーです。監督のセドリック・ル・ギャロは同チームのメンバーでした。
シャイニー・シュリンンプスのメンバーたちは下ネタ混じりのジョークを頻発したり、パーティーピープル気分で大騒ぎしたりします。これらはステレオタイプ的なゲイの表現のようにも見えます。しかし、実際にメンバーだったル・ギャロが演出しているのですから、彼らは本当にそういうキャラクターなのでしょう。
メンバーたちは各々で悩みを抱えながら、それを周囲に感じさせないように明るく振舞って生きています。初めは乗り気でなかったマチアス(ニコラ・ゴブ)は彼らの内面を知り、ゲイという異端者ではなく、同じ人間として接することによってチームを強くしていきます。
そのように感動的なドラマでありながら、作品全体はコメディー調です。障害者と介護人の交流をコメディー調で描く『最強のふたり』を世に出したフランス映画界の自由と寛容は、本作にも生かされているのです(日本映画で障害者やLGBTの問題をコメディー調に表現すれば、「不謹慎だ!」と炎上する可能性が高いでしょう)。
★★★☆☆(2022年4月12日(火)DVD鑑賞)
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