【映画評】白線秘密地帯 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。北京五輪で日本代表選手が金メダルを獲得すると、その選手の出身地の首長に金メダルを齧る癖がないか心配になります。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『白線秘密地帯』です。

 

ソープランド嬢殺人事件をきっかけに闇の売春組織を追う刑事たちを描く。1958年公開作品。監督は石井輝男で、出演は宇津井健、三原葉子、筑紫あけみ、天知茂、菅原文太。

 

石井輝男が新東宝在籍時に監督した作品です。宇津井健、天知茂、菅原文太の新東宝生え抜きスター男優が共演しています。三原葉子も新東宝生え抜きで、当時25歳ながら熟れたエロスを漂わせています。

 

真夏の刑事物という設定は、東宝争議により東宝を離れていた時期の黒澤明が新東宝で監督した野良犬』を意識したのでしょうか。同作では野球場のシーンがありますが、本作では競馬場のシーンがあります。後者の俗っぽさは大蔵貢社長体制の新東宝らしさを感じさせます。

 

本作の上映時間は公開当時71分でしたが、フィルムの保存状態が悪かったゆえの欠損があり、インターネット配信動画は56分です。約15分もカットされているのですが、そもそも石井監督の演出はテンポが良過ぎるので、本作がカットされていることに気づかないのです。

 

★★☆☆☆(2022年1月24日(月)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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