【映画評】イルマーレ(韓国版) | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。国際社会で許されないのはナチスやヒトラーを礼賛することであって、政党をナチスに、個人をヒトラーになぞらえて批判することは自由です。維新は菅直人の批判が図星だからムキになって嘘をついています。維新は常態的な嘘つきなので、騙されたらバカです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『イルマーレ』です。

 

1997年、海辺の一軒家に引っ越してきた男性ソンヒョンは、その家に「イルマーレ」と名付ける。その夜、ソンヒョンは郵便受けに1通の手紙を発見する。差出人はイルマーレの前の住人だという女性ウンジュで、ソンヒョはその日付が1999年になっていること、そして自分が付けたばかりの家の名前を彼女が知っていることを不思議に思う。それ以来、2人は手紙を交わしあうようになるが……(映画.comより引用)。2001年日本公開作品。監督はイ・ヒョンスンで、出演はチョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、チョ・スンヨン、ミン・ユンジェ、キム・ジム。

 

韓国で大ヒットした恋愛映画です。2006年にサンドラ・ブロック、キアヌ・リーヴス共演の『イルマーレ』としてハリウッドリメイクされています。

 

ウンジュ役のチョン・ジヒョンは、後に『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』でスター女優になります。本作の撮影時に10代で、しかも子役経験のないモデル出身であるにもかかわらず、高い演技力を見せます。

 

本作は異なる時間を生きる人間同士が接触する変型タイムリープ物でもあります。それでも大騒動にならず、物語は落ち着いた静かなトーンで進みます。

 

時代設定が20世紀末なので、まだ携帯電話もスマートフォンも一般的に普及していません。それ故ウンジュとソンヒョン(イ・ジョンジェ)は手紙の往復で通じ合います。このアナログさが人間らしさを強調する効果を生んでいます。

 

本作の原題は『時越愛』で、正に時を越えた愛の物語です。この時間という越えられない壁を越えてでも思いを伝えて通じ合うのは、長らく「越えられない壁」によって同胞を分断された韓国人の潜在的願望が反映されており、それが大ヒットの原因の一つだと思われるのです。

 

★★★☆☆(2022年1月8日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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