どうも。机上の戦争ごっこに飽き足らず、戦争遂行能力もないくせに戦争をしたがる者こそ平和ボケです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』です。
前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く(映画.comより引用)。2019年日本公開作品。監督はマイケル・ドハティで、出演はカイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、アイシャ・ハインズ、オシェア・ジャクソンJr.、デヴィッド・ストラザーン、渡辺謙、チャン・ツィイー。
2014年に公開された米国版『GODZILLA ゴジラ』の続編です。東宝が製作に関わっているので、ローランド・エメリッヒ監督版『GODZILLA ゴジラ』のように日本特撮ファンを怒らせる大惨事にはなっていません。
それどころか日本特撮ファンを喜ばせるために作ったかのような内容になっています。ゴジラ、モスラ、キングギドラ、ラドンという組み合わせ、オキシジェン・デストロイヤーの登場、ゴジラのテーマ曲(伊福部昭作曲)とモスラのテーマ曲(古関裕而作曲)の使用などが、そうです。モナークに属するチャン博士(チャン・ツィイー)が双子の姉妹という設定も、『モスラ』でザ・ピーナッツが演じた小美人が元ネタです。
前作でゴジラに息子を殺された家族をメインにして物語は進みます。これはガメラに両親を殺された少女をメインとする『ガメラ3 邪神(イリス)覚醒』に似ています。ゴジラだけでなく平成ガメラの要素も入れるのは、サービス精神があり過ぎです。
本作の怪獣たちは地球上の自然災害の象徴です。怪獣による世界滅亡を企む者、怪獣を制圧しようとする者、怪獣と共生する途を選ぶ者が登場する本作には、自然と人類の関係という重大なテーマがあります。
その重大なテーマを扱いながら、怪獣が暴れ回るド迫力の娯楽作品に仕上げている本作は、戦争や核兵器の問題をテーマにした1作目の『ゴジラ』の精神を継承しているのです。
★★★★☆(2021年12月14日(火)インターネット配信動画で鑑賞)
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