【映画評】エロチックな関係 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。「地獄に落ちるわよ!」と恫喝し続けてきた女ヤクザが死んだら、そいつこそ情状酌量の余地なく地獄に落ちるでしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『エロチックな関係』です。

 

ある女の浮気の調査を依頼された探偵が、予想もつかなかった連続殺人事件に巻き込まれていく(映画.comより引用)。1978年公開の日活ロマンポルノ作品。監督は長谷部安春で、出演は内田裕也、加山麗子、牧ひとみ、田中浩、花上晃、西村昭五郎、井上博一、江角英明、梓ようこ、岡尚美、恵千比絽、ジョー山中、安岡力也。

 

ロックンローラー内田裕也主演の探偵物です。後に同じ内田主演で、奥山和由プロデュース、若松孝二監督、宮沢りえとビートたけし出演の『エロティックな関係』がリメイクされました。

 

ロック界からは内田だけでなく、ジョー山中と安岡力也も出演しています。安岡のロマンポルノ出演は『嗚呼!おんなたち 猥歌』もありますが、山中のロマンポルノ出演は珍しいのではないでしょうか。

 

日活ニューアクションの長谷部安春監督なので、エロ描写は弱めです。その代わり、加山麗子と牧ひとみが取っ組み合いの乱闘をするシーンでは、アクションが好きなので活き活きとして撮っています。

 

探偵物である本作はハードボイルド志向です。ハードボイルド物の主人公は危機的状況でも飄々として、冗談を言ったりするものです。俳優を本業としない内田は良い意味で芝居ができないので、その無表情さは本作の主人公に向いています。

 

本作のストーリーはエロ抜きでも成立するものです。しかし、ロマンポルノのルールとして一定数の濡れ場を入れなければならず、それが作品の流れを単調にしているのが残念なのです。

 

★★☆☆☆(2021年10月27日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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