【映画評】ラヴ・ハッピー | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。技能実習生の入国を再開して、もし新型コロナウィルス感染拡大したら、科学的根拠もなく技能実習生のせいにして差別するのが日本人クオリティーなのでしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ラヴ・ハッピー』です。

 

その日暮らしの劇団員・ハーポは空腹のあまりイワシの缶詰を盗んでしまう。しかし、その中にダイヤのネックレスが隠されていたことから、何者かに狙われることに(KINENOTEより引用)。1949年製作のアメリカ映画で、日本劇場未公開作品。監督はデヴィッド・ミラーで、出演はハーポ・マルクス、チコ・マルクス、グルーチョ・マルクス、イロナ・マッセイ、ヴェラ・エレン、マリオン・ハットン、レイモンド・バー、エリック・ブロア、マリリン・モンロー。

 

マルクス兄弟が正式に出演した最後の映画です。ハーポ・マルクスが主役で、チコ・マルクスとグルーチョ・マルクスが脇役に回っています。

 

ハーポは言葉を発さずに動きで笑わせるサイレント芸を見せます。ハーポが演じるキャラクターはホームレスのような設定であり、多くのサイレント映画で乞食紳士のキャラクターを演じてきたチャールズ・チャップリンの芸に近いものがあります。

 

本作はマルクス兄弟らしい毒気の強いスラップスティック・コメディーではなく、万人受けを狙ったミュージカル・コメディーに仕上がっています。それはマルクス兄弟の時代の終わりであり、次世代のスターとなるマリリン・モンローがチョイ役で出演しているのは、後から見れば象徴的なキャスティングに思えてくるのです。

 

★★☆☆☆(2021年10月26日(火)DVD鑑賞)

 

 

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