どうも。一人の女性の幼少期から多くの自由を奪い、成人になってから結婚の自由も奪おうとする「皇室ファン」の気違い支配欲は、2000年に発覚した新潟少女監禁事件の腐れ外道犯人と大差ありません。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『高島忠夫の坊ぼん罷り通る』です。
関西から上京した陽気な青年が就職した化粧品会社で活躍する青春コメディ。1958年公開作品。監督は近江俊郎で、出演は高島忠夫、高倉みゆき、天知茂、坊屋三郎、由利徹、古川緑波。
関西弁の陽気な主人公である水島光一役を高島忠夫が演じています。光一は正義感も喧嘩も強く、歌も上手なスーパーヒーローです。日本人俳優が演じると違和感が生じ、格好がつかないキャラクターですが、高島は自然体で演じ切っています。この種のキャラクターは「若大将」シリーズの加山雄三に継承されているような気がします。
脇を固めるのは、東北訛りのエロ社長役がハマる由利徹を始め、南利明、八波むと志、坊屋三郎、古川緑波という喜劇人です。大阪の吉本興業から広まった「芸人」という概念と異なる、東京の喜劇人=コメディアンの演技を見ることができます。今や喜劇人と呼べるのは伊東四朗だけになってしまいました。
コメディをベースにして歌や活劇も盛り込まれた娯楽作品です。緩めな展開でも、そこに文句を言うのが野暮になる、気楽に楽しめる映画です。今時そのようなノリの映画やドラマは見当たりません。おそらく昔フジテレビで放送されていた「月曜ドラマランド」で絶滅したのではないでしょうか。
★★☆☆☆(2021年9月10日(金)DVD鑑賞)
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