桑田佳祐の新作EP(ミニアルバム)『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』を聴きました。
ラストの6曲目は「鬼灯」です。
穏やかな曲調の反戦歌です。それは「紅燃ゆる海の彼方へ ひとり君は征くのか?」や「内地の桜を もう一度見たかった」という歌詞で分かります。日本における反戦歌は怒りや悲しみを煽るような曲調で、直接的な反戦メッセージを歌詞にしたようなイメージがあります。それが悪いことだとは言いません。しかし、その生真面目さが世間から敬遠される一因であるとも言えます。外国における反戦歌は、例えばボブ・ディランの『風に吹かれて』のように、淡々とした曲調で、政治性や社会性を強調しない抽象的な歌詞にしたものがあります。日本の反戦歌も、そうできないのでしょうか。政治と音楽の関係が度々取り沙汰される時代に、桑田は更なる音楽の可能性を模索しているのです。
桑田佳祐 Special Site 2021はこちら
ブログランキング・にほんブログ村に参加しています(よろしければクリックを!)