桑田佳祐の新作EP（ミニアルバム）『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』を聴きました。
4曲目は「金目鯛の煮つけ」です。
懐かしい気持ちになれる楽曲です。フォークソングのような印象もあります。サラリーマン経験のない桑田が「満員電車にゴトゴト揺られて」という歌詞を書いてもリアリティーがないと、つまらない揚げ足取りするバカもいそうですが、そんなことはありません。サラリーマン経験のない青島幸男が作詞した『ドント節』の「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」というフレーズも世間にウケましたから。本作で歌われているのは庶民の細やかな幸せです。EPのタイトルが『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』という庶民の食生活を表していることも踏まえると、失われつつある日常の記憶を遺すことを意図した作品だと解釈できるのです。
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