【映画評】パッセンジャー | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。北朝鮮がミサイルを撃ったらしいけど、Jアラートは鳴りましたか。あれは何の役にも立たない安倍の愚策ですよね。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『パッセンジャー』です。

 

20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……(映画.comより引用)。2017年日本公開作品。監督はモルテン・ティルドゥムで、出演はジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア。

 

予定よりかなり早く冬眠=コールドスリープから目覚めたジム(クリス・プラット)は、宇宙船の中で活動する唯一の人間になってしまいます。宇宙で一人ぼっちという状況は『オデッセイ』と同じですが、それより衣食住については恵まれています。それでも、その自由気ままな生活に1年で飽き、再び冬眠に戻れないという現実に絶望します。

 

その絶望から逃れるため、ジムは冬眠中のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)を目覚めさせるという禁断の選択をしてしまいます。ところでジェニファーは撮影当時25歳ながら実年齢を超えた大人の演技を見せます。『世界にひとつのプレイブック』や『アメリカン・ハッスル』でも、そうでした。25歳でも女子高生役を演じることが珍しくない日本の女優とは大違いです。今年でまだ31歳のジェニファーは末恐ろしい女優です。

 

オーロラはジムと恋に落ちることによって孤独ではなくなり、絶望することはなくなります。しかし、オーロラがジムの秘密を知ったことによって、二人の関係は険悪になります。その状態で宇宙船に重大な故障が生じたので、2人は協力して危機を乗り越えなければならなくなります。

 

残念なことに、そこから既視感のある、ありがちなSFアクションの展開になってしまいます。娯楽映画である以上、そうした展開になるのは仕方ないのかもしれません。それでも、その方法によらずしてジムとオーロラの恋愛を成就させることができれば、本作は歴史に残る傑作となり得ただろうと思うのです。

 

★★★☆☆(2021年9月2日(木)DVD鑑賞)

 

 

 

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