【映画評】怒れるドラゴン 不死身の四天王 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。自民党総裁選なんて実録系Vシネマと変わらない見世物です。そもそも投票権のある自民党員でない限り、熱中して見るものではありません。自民党員ではない多くの国民にとって重要なのは自民党総裁選ではなく、選挙権を行使できる衆院選です。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『怒れるドラゴン 不死身の四天王』です。

 

空手の達人四人が一致団結し、暗黒組織に戦いを挑む(映画.comより引用)。1974年日本公開作品。監督と主演はジミー・ウォングで、出演はチェン・シン、カム・カン、チャン・ユー、鹿村泰祥、ルイ・フェイ、カオ・クン、シャン・マオ。

 

キル・ビル』の元ネタの一つである『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』でも監督と主演を務めたジミー・ウォングのカンフー映画です。同作でギロチン坊主役を演じたカム・カンは本作にも出演しています。

 

鹿村泰祥が演じる日本人武道家は悪役です。香港映画で日本人が悪役になるのは珍しくないので、腹が立つほどのことではありません。ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』でも、そうでしたから。

 

邦題のせいで本作がブルース・リー人気に便乗したパクリのように思われるかもしれません。しかし、香港カンフー映画の元祖はウォングであり、むしろ本作が本流です。それでも世界的に知られているのはブルース・リー作品です。ウォング作品とリー作品の関係は、東映時代劇と黒澤時代劇の関係に近いものがあります。

 

そこまで理解しても、ハードでキレのあるアクションを見せるリー作品に比べ、本作のアクションは緩く見えてしまいます。しかし、そうしたチープで微笑ましくもある作風が香港映画の面白さでもあるのです。

 

★★☆☆☆(2021年8月25日(水)DVD鑑賞)

 

 

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