どうも。戦没者を追悼するのは良しとしても、戦後日本の平和と繁栄を築いたのは戦没者ではなく、戦争から生き残った者たちであるのは間違いないです。戦没者=死者が平和活動や経済活動をするなんてオカルト的妄想に過ぎません。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『やるっきゃ騎士(ナイト)』です。
「女尊男卑」を掲げる聖愛学園に転校してきた無類のエロ好き男子・誠豪介は、Hな行動や妄想、男女交際、そしていかなる場合においても勃起を禁じるという男子生徒に課せられた禁則を解くべく立ち上がり、学園を支配する自治クラブ会長の美崎静香と決闘することに。しかし、凶悪なエロ教師・嵐鉄美が学園を乗っ取るためサイボーグと化して降臨し、豪介はエロパワーで対抗する(映画.comより引用)。2015年公開作品。監督は平林克理で、出演は中村倫也、遠藤新菜、柾木玲弥、柳英里紗、アレクサンダー大塚。
みやすのんき原作のエロ漫画を実写化した映画です。あの漫画の実写版と聞けば、リアルタイムで読者だった世代は胸と股間を熱くするでしょう。
主人公の誠豪介役を中村倫也が演じています。スカートめくりをしたり、女装したり、ほぼ全裸になったりと中村ファンにとっては衝撃のシーンが続きます。それでも、そのように如何なる役でも手抜きをしない姿勢が現在の中村の地位を築いたのだと納得しましょう。
もし原作漫画を完全実写化すれば、本作はR-18指定になったかもしれません。そのため、エロ表現をソフトにしてPG-12指定に止めています。熱くなった股間をクールダウンさせるビジネス的配慮です。しかし、原作が少年誌である月刊少年ジャンプに連載されていたのだから、その実写版も男子中学生が鑑賞できる状態にしたと考えればいいのかもしれません。
原作は豪介と美崎静香(遠藤新菜)の対立を中心に展開しますが、本作はエロ教師の嵐(アレクサンダー大塚)と生徒たちの対立が中心になっています。そのせいで強気な静香のキャラクターが後半でブレてしまうのが残念です。
この教師と生徒の対立構図にスカートめくりの要素が加わると、永井豪の『ハレンチ学園』と類似してきます。同作は週刊少年ジャンプで連載され、掲載誌の違いはあっても、本作との間に少年ジャンプにおけるエロ漫画DNAみたいなものを感じてしまうのです。
★★☆☆☆(2021年7月29日(木)DVD鑑賞)
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