どうも。コロナ禍、豪雨、そして猛暑という天災を理由にすれば、東京五輪・パラリンピックを中止できますよ(コロナ禍は天災ではなく人災かもしれませんが)。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『シノーラ』です。
1900年のニュー・メキシコを舞台に、土地所有権をめぐってくり広げられるガンマンたちの死闘を描く(映画.comより引用)。1972年日本公開作品。監督はジョン・スタージェスで、出演はクリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、ジョン・サクソン、ドン・ストラウド、ステラ・ガルシア、ジェームズ・ウェインライト、ポール・コスロ、グレゴリー・ウォルコット、ディック・ヴァン・パタン、リン・マータ。
『ダーティハリー』と同年公開されたクリント・イーストウッド主演の西部劇です。この年、イーストウッドは現代劇でハリー・キャラハンを、西部劇でジョー・キッドを演じました。どちらの役もメキシコ人を差別せず、己の正義を貫く姿勢が共通しています。
監督は『荒野の七人』のジョン・スタージェスです。黒澤明監督の『七人の侍』をリメイクした『荒野の七人』の監督が、同じ黒澤監督の『用心棒』をリメイクした『荒野の用心棒』で主演したイーストウッドと組むというのは面白いです。
撮影当時、スタージェス監督は大ベテランなので落ち着いた演出をしています。それがイーストウッド主演作としては物足りなく感じさせます。
本作で描かれるアメリカ人とメキシコ人の対立は一世紀以上も前の話です。しかし、現代と切り離された昔話ではありません。すっかり忘れているかもしれませんが、アメリカのトランプ前大統領がメキシコ国境に壁を建築しようとしたのは数年前の出来事ですよ。
★★☆☆☆(2021年6月3日(木)DVD鑑賞)
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