昨年12月31日に放送された「RIZIN.26」の話をします(試合結果にも言及しているので、知りたくない人は、ここで読むのを止めましょう)。
この大会から今後に繋がる3つの流れができました。先ずRIZIN女子スーパーアトム級王座を争う流れです。第11試合の浜崎朱加VS 山本美憂では、浜崎が1Rタップアウト勝ちして新王者になりました。1年前、ハム・ソヒに敗れた浜崎が、ハムのONEチャンピオンシップ移籍で返上した王座を山本と争う試合でした。ハムを追って、自らもONEに移籍しようと思った浜崎ですが、RIZINに留まって闘う道を選びました。
RIZIN女子で浜崎と同じ階級には、RENA、浅倉カンナら日本人選手がいます。RENAは近いうちにRIZINを去る(まさかONE移籍?)ことを表明しているので、タイトル戦線に絡むことはなさそうです。浅倉以外の選手も台頭して、RIZIN女子を盛り上げて欲しいです(今回負傷でRIZIN初参戦を見送った、キックボクサーのぱんちゃん璃奈が総合格闘技に順応できれば、RENAみたいになる可能性はありますが)。
次はボクシング転向を示唆している那須川天心の首を狙う流れです。今回は第14試合に那須川VSクマンドーイ・ペットジャルーンウィットが組まれ、那須川が3R判定勝ちしました。ムエタイ選手相手に負け知らずの那須川が、「勝ち逃げは許さん!」とばかりにタイから来た刺客を撥ね退けました。
ボクシング転向するので、蹴りを使う那須川と闘える機会は限られています。そこで対戦の名乗りを上げたのがK-1の武尊です。来場してリングサイドで那須川の試合を観戦しました。RIZINとK-1の険悪な関係を思えば、サプライスな事件です。武尊はRIZINでもK-1でもない中立のリングで闘いたいとコメントしました。RIZINもK-1も放送しているフジテレビの英断を期待しています(今回の視聴率が昨年より増えたので、乗り気かもしれません)。
そしてRIZINバンタム級王座を争う流れです。第15試合の朝倉海VS堀口恭司では、堀口が1RTKO勝ちして新王者になりました。昨年のノンタイトルマッチで朝倉に敗れ、膝の負傷により王座を返上し、1年以上もブランクがありながら、カーフキック(ローキックより低い、ふくらはぎへの蹴り)を効果的に用いる作戦で圧勝しました。
堀口は返上したベラトール王座の奪還、更にUFCへの参戦も狙っています(RIZIN王座を返上してUFC移籍したマネル・ケイプが標的?)。しかし、RIZINバンタム級には井上直樹、佐々木憂流迦など駒がたくさん揃っています。今回のデビュー戦で所英男に敗れた、リオ五輪レスリング銀メダリスト太田忍が総合格闘技に順応して成長する可能性もあります。勿論まだ若い朝倉のリベンジもあり、RIZINバンタム級戦線が激アツ状態です。
今年のRIZIN開幕戦は3月14日の東京ドーム大会です。収支が赤字にならない観客動員は可能か。また海外から強豪選手を招聘可能か。全ては新型コロナウィルス感染状況によります。格闘技ファンは人一倍コロナ感染予防し、少しでも感染拡大を食い止める努力をしましょう。
RIZINの最新情報はこちら→http://jp.rizinff.com/
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