【映画評】ダーティファイター 燃えよ鉄拳 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。新型コロナウィルス感染拡大中に、海上自衛隊幕僚長が14人の会食に出席するような危機管理能力のお粗末さでは、日本は戦争してもボロ負けするでしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』です。

 

長距離トラックの運転手でケンカ好きの男ファイロ・ベドーの世紀の対決を恋と笑いで描く(映画.comより引用)。1981年日本公開作品。監督はバディ・バン・ホーンで、出演はクリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジョフリー・ルイス、ウィリアム・スミス、ハリー・ガーディノ、ルース・ゴードン。

 

主人公ファイロ・ベドー役を演じるクリント・イーストウッドは、当時妻帯者であるにもかかわらず、ファイロの恋人リン役のソンドラ・ロックと交際していました。現代日本で同じことをする俳優は、不倫交際として世間から大バッシングを浴びるでしょう。

 

ファイロの相棒クライド役のオランウータンが名演技を見せます。「中の人」がいるのかと疑ってしまうほど、よく調教されています。イーストウッドは他の出演作で異なる人種、民族または性別の相棒と組むことがあります。それどころか人間以外の動物も相棒にするのですから、人並外れた大きさの器の持ち主です。

 

本作はアクション・コメディです。下ネタも辞さず、おバカなギャグもあります。何となく『不良番長』や『トラック野郎』などの東映テイストを感じさせます。イーストウッドはレイ・チャールズと共に本作の主題歌を歌っており、主演俳優が主題歌を歌うのも、それらの東映作品と共通しています。こう書くと、東映が本作をパクったと思いがちですが、本作が後で作られているので、それは成立しません。

 

イーストウッドはシリアスなイメージを抱かれがちです。監督作品の暗さが、そのイメージを強くしています。しかし、本作でのコメディ演技もイーストウッドの一面であることも知られて欲しいのです。

 

★★★☆☆(2020年12月16日(水)DVD鑑賞)

 

 

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)