【映画評】ウィーンからのワルツ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。『鬼滅の刃』の漫画を未読で、テレビアニメも未見なので、世間の流行に逆らって当ブログで触れないことにします(へそ曲がり)。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ウィーンからのワルツ』です。

 

音楽家ヨハン・シュトラウス2世が名曲「青く美しきドナウ」を生み出すまでを描く伝記風物語。1934年製作のイギリス映画で、日本劇場未公開作品。監督はアルフレッド・ヒッチコックで、出演はジェシー・マシューズ、エドマンド・グウェン、フェイ・コンプトン。

 

アルフレッド・ヒッチコックがイギリス時代に監督した作品です。当時のヒッチコックは、まだ有名ではなかったので、仕事を選ぶことができなかったようです。それで、あまり関心の無さそうな題材である本作でも撮らざるを得なかったのでしょう。

 

それでも後にサスペンス映画の巨匠となる才能の片鱗を見ることが出来ます。冒頭の火事のシーン、終盤でヨハンが伯爵夫人と密会している場所に伯爵が押し掛けるシーンは、カット繋ぎによって緊張感を高めることに成功しています。

 

しかし、全体的に見れば、突出したところのない平凡な出来になっていると言えます。

 

個人的に面白かったのは、ヨハンが音楽と全く関係のないパン工房を見学中、「青く美しきドナウ」を創作するヒントを得るシークエンスです。日本のスポーツ漫画において、主人公が新必殺技を編み出す時、全く関係のない事柄から偶然にヒントを得るパターンがあり、こうした手法は洋の東西を問わず、用いられるのですね。

 

★★☆☆☆(2020年9月30日(水)DVD鑑賞)

 

パブリック・ドメインなので、日本語字幕無しならばYouTubeで観ることが出来ます。

 

 

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