どうも。「コロナは風邪程度」とかほざく人は、先ず自分が感染して自説を証明してもらいたいです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ノックは無用』です。
ホテルの向い側の部屋にひとりの美女の姿を認めた男。彼女は一夜限りのベビーシッターだったが、実は恋人を事故で亡くしたばかりで精神的に不安定な状態にあった。男を死んだ恋人と勘違いした辺りから彼女の行動は次第に不気味なものとなっていく……(Yahoo!映画より引用)。1954年日本公開作品。監督はロイ・ベイカーで、出演はリチャード・ウィドマーク、マリリン・モンロー、アン・バンクロフト、エリシャ・クックJr。
私は、ずっと本作をコメディ映画だと思っていましたが、サスペンス映画でした。その思い込みは邦題のせいです。あの国会議員も大阪府知事も務めた漫才師のせいです。
本作でイタい女を演じるのはマリリン・モンローです。生来のセクシーさを抑え、演技力で勝負しています。その演技が上出来であるにもかかわらず、本作以後もセクシー路線で売らなければならなかったのが、モンローの悲しさです。
本作は、偶然出会った美女がイタくてヤバい女だと明らかになるのを見所とします。しかし、その描写が大人しいのです。女にリストカットの跡があるのは、もっとショッキングに煽ってもいい場面です。
近年のサイコサスペンス映画の描写が過激であり、当時は本作程度の描写でも十分だったと言われたら、一応納得はします。それでも私にとっては物足りない気がしました。
★★☆☆☆(2020年8月4日(火)DVD鑑賞)
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