新型コロナウィルス感染拡大が一応の落ち着きを見せたところで、テレビドラマが撮影再開されています。映画も撮影再開しないと、映画業界が衰退してしまいます。しかし、ただ撮影すればいいというものではありません。新型コロナウィルス感染防止策を徹底するという厳しい制約があります。
例えば、演者が近距離で対面して会話するシーンは、口から飛沫が飛び交うのでダメです。会話シーンは一人の演者がカメラに向かって話し、もう一人の演者もカメラに向かって話し、それらのカットを交互に編集する手法が安全です。小津安二郎監督の映画みたいに。
また、ソーシャルディスタンスを保って演技するとなれば、多数の演者がカメラのフレームに入り切らない場合が生じます。その場合、思い切り引きの画で撮影すればいいでしょう。テオ・アンゲロプロス監督の映画みたいに。
そもそも演者を二人以上集めると「密」の状態が発生し易くなります。演者が一人ずつグリーンバックの前で演技した映像をCG合成すれば、どんなシーンも作れます。ロバート・ゼメキス監督の『フォレスト・ガンプ 一期一会』みたいに。
ウィズコロナの時代が、映画の演出方法や撮影技術にどう影響するか気になります。
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