政治家の言葉の読み方 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

秋田県秋田市の自衛隊新屋演習場への地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画が断念されました。河野太郎防衛大臣は、安倍晋三首相がドナルド・トランプ大統領に媚びてポンコツ兵器を巨額の税金で買ったことの尻拭いを任されたのです。損な役回りですね。さっさと安倍なんかに見切りを付ければいいのに。

 

ところで、今回の決定より前(5月6日)に読売新聞は、政府がイージス・アショアの秋田候補地への配備を断念する方向で検討していることを報じました。他社もこれに追随した報道をしたことに対し、河野大臣は「フェイクニュース」であると断じました。しかし、本当は読売新聞のスクープであり、フェイクニュースではなかったことになります。

 

河野大臣が真実の報道をフェイクニュース呼ばわりすると、それを盲信する権威主義的バカたちが一つ覚えの「マスゴミ」叩きを始めていました。しかし、結果はどうでしょう。だから私は「マスゴミ」という言葉を使えば、マスコミ批判した気になって賢いふりする人間こそゴミだと言っているのです。

 

トランプ大統領も「フェイクニュース」という言葉を多用します。自分に不利な批判的報道に対して、その言葉を投げつけて反論します。反論と言っても、まともな根拠を提示することなしに吐きかけるだけなので、何の反論にもなっていませんが。大統領選を前にして「民主党が流したデマ」という言葉も使用する頻度が上がっています。これも根拠を示さずにぶっかけるので、「デマ」というレッテル貼りの捨て台詞に過ぎません。

 

河野大臣やトランプ大統領の例を見て、私たちは政治家の言葉について一つ学ぶことができます。それは、政治家が自分に不利益な報道に対して「フェイクニュース」や「デマ」という反論をしたら、その報道は真実である可能性が高いということです。これから政治家の発言を読む場合、注意しておきましょう。

 

 

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