北秋田市立鷹巣中学校に今春入学した女子生徒が軟式野球部への入部届を出したのに監督の男性教諭から拒絶されたというニュースがありました。女子生徒は急に入部したいと言い出したのではなく、「小学4年から学童野球を始め、鷹巣中には野球部に入る前提で進学。学校側と野球部親の会は、野球グラウンドの隣接地に女子トイレを設置するなどの準備を進めていた」そうです。そこまで話が進んでいたのなら、かなりの逸材なのでしょう。
それなのに、女子生徒は入学後に野球部の監督を務める男性教諭から「迷惑だ」などと言われ入部を拒絶され、更に教諭は父親の携帯電話に連絡して、「練習について来られなくなった時はどうする」「前例がない」などと言ったそうです。そんなことは入学前に言うことです。しかも今時女子だからという理由で入部拒否したら世間がどう反応するかを予想できなかったのでしょうか。
このニュースにおいて、私が一番引っかかる言葉は「前例がない」です。秋田県人は何か新しいことを始める場合、「前例がない」や「どうせ失敗する」などネガティブな言い訳を探しがちです。そして結局新しいことをやりたがらないのです。その蓄積が日本ワーストの人口減少県という喜ばしくない現状を生んでいます。
秋田は高い潜在能力を秘めている「やればできる子」です。一歩踏み出せば、全国学力テスト1位や枝豆出荷量日本一という良い結果を出せます。これらは「前例がない」ことを恐れていたら、成し遂げられなかったでしょう。
これからの秋田に「前例がない」という言い訳は要りません。必要なのは「誰もが憧れて真似するような前例になってやる」というポジティブな姿勢なのです。
「あきらめたらそこで試合終了だよ」by安西先生
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