申請は慌てず落ち着いて | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

秋田魁新報電子版によると、
秋田市役所の窓口は8日、国の特別定額給付金のオンライン申請に必要なマイナンバーカードの手続きに訪れる人で終日混み合い、待ち時間は最大で1時間半となった。市民課は「カード交付には1カ月半以上かかるので、持っていない人は郵送で給付金申請をしてほしい」と協力を求めている。
というニュースがありました(「秋田市のマイナンバー窓口混雑 給付金申請は郵送利用を」より引用)。この問題は秋田市に限らず、全国各地で起こっています。
 
役所に訪れる人たちで終日混み合い、最大で1時間半も待たされている環境に、もし新型コロナウィルス感染者がいたら、クラスター発生の可能性が高まります。感染防止策でもある一律10万円給付が感染リスクを高めたら、本末転倒です。
 
これは「オンライン申請だと早く10万円が支給される」という情報だけが広まった結果です。情報をしっかりと確認せず、早飲み込みする日本人の何と多いことか。まあ、平時ならば冷静に思考できる人でも、コロナ疲れで心も頭も弱っているからだと思っておきます。
 
一律10万円給付手続きのオンライン申請にマイナンバーカードを必要としたのは、同カードの普及率を上げたいというコロナ危機に乗じた政府の火事場泥棒的思惑です。その先導役として、自民党の甘利明議員、杉田水脈議員、小野田紀美議員がTwitterでオンライン申請を推奨していました。
 
特に甘利議員はマイナンバー制度導入時の担当大臣でしたから、何としても成果を出したいのでしょう。それを頑張るよりUR(都市再生機構)絡みの1200万円賄賂疑惑について、4年越しの説明責任を果たして、カタを付けたらどうですか。
 
甘利議員が賄賂疑惑について、しらばっくれるのは、日本人はすぐ忘れる生き物だとバカにしているからです。バカにされるのは腹が立ちますが、情報を精査せずに役所に殺到する衆愚ぶりを見せられると、バカにされてもやむを得ないです。
 
「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉があります。慌ててオンライン申請しても、貰える金額は変わりませんが、新型コロナウィルスを貰ったらシャレになりません。お金がないと明日にでも死ぬという緊急事態でもなければ、郵送申請で十分ですよ(そんな緊急事態でも、既にマイナンバーカードを作っていなければ、直ぐには支給されませんけどね)。
 
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