新型コロナウィルスの影響で、安倍晋三首相が東京五輪の開催延期を提案したことを「総理の英断」とする論調があります。しかし実際は、当初「予定どおり完全な形で開催する」と強気だったのが、他国のオリンピック委員会から「延期しなければ不参加」という圧力をかけられ、それに屈したヘタレ総理の失態です。大手メディア(特にNHK)のケツ舐め報道も、それを鵜呑みする情弱な国民もいい加減にしてもらいたいです。
今回のトーマス・バッハIOC会長との協議で、安倍首相は2つの間違いをしています。1つ目は安倍首相が協議の前面にしゃしゃり出たことです。オリンピック憲章第5章によれば、オリンピック競技大会を開催する責任は都市にあり、国にはありません。それならば、協議の前面に立つ責任者は小池百合子東京都知事でなければなりません。それなのに、安倍首相が開催延期の提案までしたことは、オリンピック憲章の精神を全く理解していないバカによる英雄的動機に基づく妄動です。
2つ目は安倍首相の側から開催延期を切り出してしまったことです。今回の協議では、安倍首相が提案者で、その提案にバッハ会長が同意したという形で開催延期を決定しました。もし提案者がバッハ会長であれば、開催延期によって生じる費用をIOCに一部負担させることも可能でした。その場合、東京側は「IOCからの提案を飲まされた被害者」というポジションを取れますから。しかし、本当はありもしない決断力を自国民にアピールしたいがための安倍首相の先走りによって、その途は封じられました(後にバッハ会長が「費用について協議していない」と言ったのは、費用は東京側の全部負担が当然だから話し合う余地はないという意味です)。「外交の安倍」というフレーズが如何に嘘っぱちか分かる交渉力の無さです。
無知で無能なくせに、報道陣の前では「苦渋の決断をした」という表情を繕うバカが日本のトップにいます。そのバカの猿芝居に容易く騙されるバカたちが支持することによって、バカはトップに居座り続けます。新型コロナウィルス感染拡大の兆しが見えてきた現在、延期された東京五輪開催時まで日本は持ちますかね?
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