どうも。安倍首相が外国の首脳と並んで記念撮影した写真だけを見て、記事も読まずに「安倍さんスゴい!」や「安倍さんの代わりはいない!」などと印象操作されるバカの何と多いことか。それは、反社会的勢力が政治家や芸能人と並んで記念撮影した写真を見せて、脅迫や詐欺に利用するのと同じ手口なのに。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『恋をしましょう』です。
美人の新進女優アマンダに一目惚れした大富豪クレマンが、身分を隠して彼女と結婚しようとするミュージカル・コメディ。1960年日本公開作品。監督はジョージ・キューカーで、出演はマリリン・モンロー、イヴ・モンタン、トニー・ランドール、フランキー・ボーガン、ビング・クロスビー、ジーン・ケリー。
クレマン役を演じるイヴ・モンタンは、本作でアメリカ映画に初出演しました。フランスのスターであるモンタンが、フランス語訛りの英語台詞になることに配慮したのか、クレマンの先祖はフランス人という設定になっています。
アマンダ役のマリリン・モンローは、レオタードなどボディラインが出る衣装で、セクシーな踊りを見せます。これには共演したモンタンも悩殺され、モンローと浮気したせいで、妻のシモーヌ・シニョレが自殺未遂騒動を起こしてしまうというスキャンダルになりました。
今の日本でも、不倫が発覚した芸能人は世間から大バッシングを受けます。当時のモンローも世間から叩かれたはずであり、それが彼女を精神的に追い詰め、私生活を狂わせていったと考えられます。
そのモンローのセクシーな踊りを観ることが出来るミュージカルシーンは、『スタア誕生』や『マイ・フェア・レディ』のジョージ・キューカー監督が演出しているので、良質な出来です。キューカー監督は、元々舞台演出家ですからね。
クレマンが身分を隠しながら、策を巡らしてアマンダの心を掴もうとする流れは、コメディとして面白いです。本作は良作ですが、ただ一つ疑問があります。クレマンは、アマンダが自分を金持ちではない一人の人間として見てくれたことによって一目惚れします。しかし、クレマンがアマンダの気を惹くため、ビング・クロスビー(本人)の歌唱指導を受けたり、ジーン・ケリー(本人)のダンス指導を受けたりするのは、金持ちしか出来ない方法でスキルアップしているから、行動が矛盾していないかと思うのです。
★★★☆☆(2019年12月14日(土)DVD鑑賞)
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