どうも。旧民主党や社民党の野党ではなく、与党の自民党が中国とベッタリだったのですね。ネトウヨは「自民党の秋元司議員は中国の手先で反日!」とか言わないのですかね。言わないでしょうね。ぷぷぷ。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ポルノスター』です。
デートクラブを経営するチンピラと、ヤクザ狩りをする正体不明の青年との奇妙な交流を描いたストリートムービー(映画.comより引用)。1998年公開作品。監督は豊田利晃で、出演は千原浩史(千原ジュニア)、鬼丸、緒沢凛、広田レオナ、鈴康寛、KEE(渋川清彦)、KENTA、奥田智彦、上野清隆、杉本哲太、麿赤兒。
お笑い芸人の千原ジュニアが主演しています。『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』で映画初出演した翌年の公開作で、「ジャックナイフ」と呼ばれるほど、尖っていた芸風を感じさせる演技です。本作では、正にジャックナイフを振り回し、ヤクザを殺すサイコ系青年の荒野役ですが。
荒野の心を少し開くデート嬢、アリス役を演じた緒沢凛は、現在極楽とんぼ加藤浩次の妻です。千原と同じ吉本興業所属の加藤と結ばれた緒沢が本作に出演していたのは、何やら不思議な縁を感じます。
本作は豊田利晃監督のデビュー作です。過激な暴力描写と、登場人物が歩くシーンを入れるオフビート感は、北野武監督のデビュー作『その男、凶暴につき』に近いものがあります。本作の後も、千原が豊田監督作品に出演したのは、それらの作品に笑いと紙一重の狂気を感じ取ったからなのかもしれません。
老獪なヤクザが若いチンピラを自分の駒として使う上下関係は、古くからのヤクザ映画では基本的なパターンです。そこにサイコ系青年の荒野という異分子が侵入することによって、人間関係が壊れていきます。荒野がヤクザたちを殺し、混沌状態になるのです。秩序の破壊者となった孤独な荒野は、傷ついた体で街を出ようとしますが、そこに立ちはだかったのは、少年ヤクザという新しい秩序でした。
街(本作では東京の渋谷)は暴力を手段とする秩序を基盤とし、古い秩序が壊れても、新しい秩序が生まれるということでしょうか。それは、もっと大きな社会にも通用することのような気がします。
★★★☆☆(2019年12月7日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
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