どうも。東京五輪聖火ランナーにスポーツ選手だけでなく、芸能人(つるの剛士、出川哲朗、アンガールズ田中卓志など)まで入っているのは、おそらく電通の仕業なのでシラケてしまいます。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ドリーの冒険』です。
両親とピクニックに来た少女ドリーが大変な目に遭う。1908年製作のアメリカ映画で、日本劇場未公開作品。監督はD・W・グリフィスで、出演はアーサー・ジョンソン、リンダ・アーヴィドソン、チャールズ・インズリー、マデリーン・ウエスト。
『國民の創生』や『イントレランス』で知られるD・W・グリフィス監督のデビュー作です。僅か12分間の短編映画なので、サラッと気楽に観ることができます。
私なりに、あらすじを説明しましょう。お父さんとお母さんとピクニックに来たドリー。お母さんとドリーが川岸にいると、怪しいおじさんが壺を売りつけに来ます。お父さんは、あまりにしつこいおじさんをボコボコにします。怒ったおじさんは、隙を見てドリーを拉致します。ドリーは樽に詰められ、馬車で運ばれる途中、川に落ちてしまいます。樽は上流から下流へと流され、川岸に着いたところで、お父さんとお母さんに発見され、ドリーは救出されます。めでたしめでたし。
カメラ移動もズームもなく、ワンシーン・ワンカットを繋いで構成してストーリーを展開しています。現代の撮影技法と比較すれば、古臭いやり方です。しかし、映画が誕生したとされる1895年からしばらくは、カメラを固定したワンカットのみで1本の作品としていたので、複数のカットを繋いでストーリーを作るのは、映画が進歩した証しです。
映画というジャンルが発展途上の時代に、グリフィス監督も新しい手法を編み出しながら成長し、やがて『國民の創生』や『イントレランス』のような大作を手掛けるまでに至るのです。
★★☆☆☆(2019年12月6日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
パブリック・ドメインなので、YouTubeで無料鑑賞することができます(日本語字幕無し)。
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