【映画評】夜来香 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。沢尻エリカの代役が水原希子に決まったら、映画『ヘルタースケルター』そのままですね。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『夜来香』です。

 

大陸の戦地で結ばれた軍医と慰安婦が、戦後日本で再会した時、軍医は病気で視力を失いつつあった。1951年公開作品。監督は市川崑で、出演は上原謙、久慈あさみ、川喜多小六、利根はる恵、河村黎吉、月丘千秋、伊志井寛、本間文子、伊藤雄之助。

 

戦前、山口淑子が李香蘭名義で歌った中国語の曲を、戦後の1950年に山口淑子名義で日本語版を発売したらヒットしたので、それで作られた歌謡映画です。こうした歌謡映画は、かつて多く作られましたが、最近は作られていないようです。老若男女問わずに誰でも口ずさめるヒット曲が少なくなったからでしょうか。

 

歌謡映画は曲の人気に便乗して作られ、作品内容の質を問わないという志の低い作品が珍しくありません。本作も、その例に漏れず、ストーリー展開が荒く、前後の辻褄合わせに無理が生じている部分があります。

 

それでも、若き市川崑監督は少し実験的な演出を試しながら、一本の作品に仕上げたのですから、才能の片鱗をうかがわせます。

 

★★☆☆☆(2019年11月2日(土)DVD鑑賞)

 

 

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