【映画評】デッドプール2 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。お金や小判をたんまりと貰えるから、脱原発をしないどころか、原発再稼働を勧めるのですね。ひでえクソ人間どもだな。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『デッドプール2』です。

 

最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブルが現れる。ヴァネッサの希望を受けて良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成するが……(映画.comより引用)。2018年日本公開作品。監督はデヴィッド・リーチで、出演はライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン、モリーナ・バッカリン、ジュリアン・デニソン、ザジー・ビーツ、T・J・ミラー、ブリアナ・ヒルデブランド、ジャック・ケシー、忽那汐里。

 

毒舌で下品なマーヴェル・コミックの異端児がスクリーンに帰ってきました。本来ヒーロー物は子供向けであるにもかかわらず、グロ描写が激しいので、R15指定を受けています。そこも型破りなヒーローです。

 

プロデューサーも脚本も兼任するライアン・レイノルズが、主役のデッドプールを演じるのは勿論のこと、新たにジョシュ・ブローリンや忽那汐里がキャストに加わります。デッドプールの恋人ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリン、日系人ミュータントのユキオ役の忽那も魅力的ですが、個人的には、強運だけが特殊能力のミュータントであるドミノ役のザジー・ビーツが、お気に入りのセクシーアフロです。

 

役名も台詞も与えられたキャスト以外に、有名俳優がカメオ出演しているので注意して観てください。台詞無しで一瞬だけ姿を見せたら、直ぐに死ぬという贅沢な出オチをしている有名俳優もいます。『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品なので、本編のキャラクターも登場します。ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)も少しだけ出ます。思えば、『X-MEN』シリーズでスピンオフ主演作があるのは、デッドプールとウルヴァリンだけなので、二人は同格であると言えます(釈然としませんが)。

 

『X-MEN』シリーズの他にも、数々の映画ネタが引用されています。掟破りの某DCコミック・ヒーローにまで言及しています。これは『テッド』と同様、映画オタクを喜ばせます。本作と同じマーヴェル・コミックの『アベンジャーズ』シリーズで、最強の敵サノスを演じているブローリンを起用するのも、そういった遊びの一つです。

 

デッドプールもケーブル(ブローリン)も、初めは個人的な目的で戦っており、世界を救おうという大義など持ってはいません。それが、最終的に世界を救う大仕事をすることになります。この逆転には、軽々しく大義を口にする者への懐疑と、真のヒーローとは何かという問いかけが含まれています。本作は悪ふざけしているようでありながら、意外と深読みできるのです。

 

★★★★☆(2019年9月7日(土)DVD鑑賞)

 

 

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