忘れてはいけない秋田の争点 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

昨日の記事『鵜呑みせずに深読みする発言』の続きです。秋田魁新報電子版に『新屋配備は「もう無理」 自民・冨樫氏、防衛省へ伝える』という記事が掲載されました。秋田1区選出の冨樫博之衆院議員が、秋田市新屋へのイージス・アショア配備計画に反対姿勢であることを明確にしています。地元紙である秋田魁新報の記事なので、イージス配備反対派だけへのリップサービスではなく、秋田県の有権者向けの発言です。

 

政府が新屋へのイージス配備を諦めるつもりならば、昨日の記事で予想した「自民分裂選挙」は不要です。冨樫議員も野党候補も新屋へのイージス配備反対であれば、イージス配備問題は選挙の争点になりません。反対派のうち、「日本にイージス配備は必要だが、新屋に配備するのは反対」という意見の票も取り込める冨樫議員は、野党候補と一対一の対決でも勝利することができます。まあ、イージス配備問題だけが選挙の争点ではないので、確実に勝てるとは言えませんが。

 

政府が新屋へのイージス配備計画を中止しても、政府が求めるのは秋田県へのイージス配備であり、秋田県内で新屋以外の地域に配備することになります。秋田1区の冨樫議員、秋田2区の金田勝年衆院議員、秋田3区の御法川信英衆院議員と、全員が自民党所属ですから、冨樫議員が反対の立場でも、残り二人どちらかの選挙区が引き受けることになるでしょう。防衛省職員が地図の縮尺を読めなかったり、住民説明会で居眠りしたりする失態を繰り返さなければ、新候補地への配備は進展します。

 

自民党は、先の参院選秋田選挙区での敗因をイージス配備問題ワンイシュー選挙になったことだと見ているでしょう。だから、衆院選までイージス配備問題が継続していれば、その争点隠しを図ることは容易に想像できます。その場合、有権者は隠されている争点を見出し、騙されないようにしなければならないのです。

 

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