【映画評】ふしだらな女 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。いい歳して神武天皇の実在を信じている恥知らずが「恥を知りなさい!」と口にするのはバカ丸出しですね。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ふしだらな女』です。

 

若い芸術家と恋に落ちたラリータは、彼を自殺に追いやったことから悪女の汚名を着せられる。その後出会った青年貴族と結婚に至るが、彼の母親に過去を暴かれて…(KINENOTEより引用)。1927年製作で、日本劇場未公開作品。監督はアルフレッド・ヒッチコックで、出演はイザベル・ジーンズ、ロビン・アーヴァイン、イアン・ハンター、フランク・エリオット。

 

タイトルだけでは、ポルノ映画を想像しますが、アルフレッド・ヒッチコック監督の初期作品です。後のサスペンス映画に見られるようなヒッチコック監督ならではの特色はありません。

 

強いて言えば、嫁ぎ先に怖い女がいるという状況は『レベッカ』に似ているとも言えます。同作は怖いメイドで、本作は怖い姑という違いがありますけどね。

 

一世紀も前の製作当時、離婚は稀であり、一大事でした。しかし、現在では大した出来事にならないことは、統計上の離婚率の高さから分かります。二度の離婚を経た主人公ラリータ(イザベル・ジーンズ)がラストで見せる図太さは、現代の女性像の先駆けと言えます。

 

時代が変われば、理想の女性像も変わります。変わらないのは、有名人のゴシップが大好きなマスコミであり、そのマスコミの原動力となる大衆のゲスさなのです。

 

★★☆☆☆(2019年6月8日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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