どうも。自分の醜聞を笑いにできず、法的措置という手段に出るようになったら、お笑い芸人として終わりではないかと思う、お笑い好きのおっさんです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ダーク・エントランス』です。
とある駐車場の地下室。そこに集められた5人の犯罪者。彼らは命を賭けたゲームを強制されていた。ゲームに勝った者は生き残り、負けた者には死が待っている。一人の敗者が地下室から逃げ出し、警察に駆け込む。そして、自分の命と引き換えに女性刑事を地下室へと連れていくが…(DVDジャケットの紹介文より引用)。2006年製作のカナダ映画で、日本劇場未公開作品。監督はデイモン・ヴィニャーレで、出演はサラ=ジェーン・レッドモンド、マイケル・エクランド、ロン・ソーヴェ、ジェリー・ワッサーマン、フランク・カッシーニ、コリン・カニンガム。
DVDジャケットの煽り文句に「世界各国を震撼させたショッキング・スリラー、遂に衝撃の日本上陸‼」とあります。それほどの作品が日本劇場未公開で、DVDスルーされているのは不思議です。
主人公の女刑事(サラ=ジェーン・レッドモンド)の同僚に日系人がいて、ヒロ・カナガワという俳優が演じています。また、美術はミホ・ヤマモトという、おそらく日本人(日系人)が担当しています。他のスタッフを見ても、中国系や韓国系、ヒスパニック系の名前があります。アメリカのトランプ大統領が排外主義を唱えるのに対し、カナダのトルドー首相は自国の多様性を強調しました。カナダの多様性は、映画界にも見られます。
何か色々な映画の要素を継ぎはぎしたようで、オリジナリティーが感じられない作品です。悪魔や怪物が出てくるので、オカルト系作品だと分かり、少し醒めてしまいます。超常現象を持ち出せば、科学的な裏付けが無意味化し、何でもありの展開になってしまうからです。
本作の要である「殺意の伝染」は、黒沢清監督の『CURE』のような描写にすれば、悪魔などという非現実的なものを持ち出さなくても、観客を恐怖に陥れることができます。悪魔を持ち出し、CGを用いてまで描こうとするから、むしろ安っぽさが目立つ結果になっているのです。
★★☆☆☆(2019年6月6日(木)DVD鑑賞)
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