防衛省、実地調査せずグーグルアース使う 幹部が認める
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田市への配備を巡り、防衛省が作成した調査報告書に誤りがあった問題で、同省幹部は8日、実地調査をせずに、デジタル地球儀「グーグルアース」を使用していたことを明らかにした。陸上自衛隊新屋(あらや)演習場の代替地から周囲の山までの角度を測る際にグーグルアースを使ったが、山の縮尺が縦方向に拡大されていることに気づかず、実際とは異なる角度を記載していたという。
防衛省は地元の要望を受け、新屋演習場のほかに候補地がないか代替地を調査。青森、秋田、山形3県の国有地19カ所を調べ、そのうち9地点について、周囲の山がレーダーの障害になるという理由で「不適」と結論づけ、5月に秋田県と市に調査結果を伝えた。ところが、国有地から周囲の山を見上げた際の「仰角」が実際より過大に記載されていたことが発覚し、地元の反発を招いていた。
防衛省によると、報告書の作成者はグーグルアースを使って断面図を作成したという。起伏を強調するために図が縦方向に拡大されていることに気づかないまま、代替地から山までの距離と山の高さを定規で測り、三角関数を使って仰角を割り出した。その後、分度器を当てて確認したが、もともとの断面図が間違っていたため、仰角が本来より大きくなっていた。
8日に住民説明会のため秋田市を訪れた防衛省幹部が、会議終了後の報道陣の取材に対し、こうした作成の経緯を認めた。(曽田幹東、神野勇人)
転載元:朝日新聞デジタル
【ここから私の意見】
これは由々しき大問題です。防衛省は田舎者の秋田県民を簡単に騙せると思っていたのでしょうか。確かに、あんな国会議員や、あんな県知事を選ぶ程度に秋田県の有権者は愚かかもしれません。しかし、一応全国トップクラスの教育県なので、地図の見方くらいは義務教育で習得済みです。馬鹿にしてはいけません。
防衛省は秋田県民を騙すつもりはなく、単なる初歩的ミスと言い訳しています。しかし、その言い訳の方が自身の立場を悪くするでしょう。「地図を正確に読み取り、地形を正確に把握する」という作業は、物資や人員の輸送経路を考慮した施設や設備の設置のため、非常に重要な基礎中の基礎です。それも満足にできない、杜撰でテキトーな連中に国防を任せていいのでしょうか。
防衛省、いやイージス・アショアの配備を指示した行政府の長に愚弄されているのは、秋田県民だけでなく、日本国民もそうなのです。
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