【映画評】不良番長 送り狼 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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売春斡旋業に手を出した不良グループ「カポネ団」が、ライバル業者「紅バラ会」と競っているうちに暴力団と対立することになる。1969年公開作品。監督は内藤誠で、出演は梅宮辰夫、谷隼人、赤座美代子、夏珠美、山城新伍、鈴木やすし、小松政夫、春川ますみ、三原葉子、丹下キヨ子、南利明、大辻伺郎、左とん平、上田吉二郎、安部徹、菅原文太。
 
梅宮辰夫主演の不良映画シリーズ第4作。大まかなストーリーは、これまでのシリーズ作と同じですが、本作から笑いの要素が強化されています。
 
その原因となったのは、カポネ団側のキャストに加わった山城新伍と小松政夫の影響でしょう。特に山城のコメディ演技が冴えています。山城は本作の出演を機会に、太秦の東映京都撮影所から大泉の東映東京撮影所に活動拠点を移したそうです。その結果として才能が開花し、「セクハラのライセンスを持つ男」(©杉作J太郎)のキャラクターを確立しました。
 
山城を起用し、コメディ路線への転換を図るついでに、監督が前3作を手掛けた野田幸男から新人の内藤誠に替わっています。単に予算やスケジュールの都合で、野田から内藤に替えただけかもしれません。しかし、内藤監督の本作がコメディ路線に舵を切ったことにより、シリーズが継続できたのは確かなのです。
 
★★★☆☆(2019年4月19日(金)DVD鑑賞)
 
梅宮辰夫と菅原文太の絆は『仁義なき戦い』でも見られます。
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