NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』のプロデューサーは、共同テレビの小松純也です。小松はフジテレビから共同テレビに出向しており、フジテレビ時代は数多くのバラエティー番組を作りました。
小松が監修として参加した番組に『トリビアの泉』があります。トリビア(ムダ知識)を面白く紹介して人気を博した、この番組は『チコちゃんに叱られる!』のルーツです。
また、ディレクターとして演出した番組に『平成日本のよふけ』があります。笑福亭鶴瓶と南原清隆(後に香取慎吾)が、深夜番組に出ないような政治家、財界人、文化人とトークをする番組です。この番組のマスコット的キャラクターが「赤さん」です。


乳幼児ですが、ちょび髭を生やし、葉巻を口に咥え、ブランデーグラスを手にしています。司会の鶴瓶とタメ口で話します。「赤ちゃん」と呼んだら無礼だと叱られます。「赤さん」と呼ばなければなりません。
この見た目は子供なのに、中身は大人であり、「王様は裸だ!」とばかりに大人にツッコミを入れるキャラクターは、チコちゃんのルーツです。赤さんもチコちゃんも、声の担当が木村祐一ですから、基本は同じなのです。
『トリビアの泉』は知識を紹介する教養番組、『平成日本のよふけ』は偉い人との対談番組という本来NHKがやりそうな、お堅い番組を民放のバラエティー番組的手法でアレンジしたものです。これらの番組を作った小松による『チコちゃんに叱られる!』が、NHKで放送されて人気が出るというのは一種のお里帰りのようで、面白い現象だと思うのです。
画像転載元及び参考資料:What an Interesting World
にほんブログ村に参加しています(よろしければクリックを!)