【映画評】モンキー・ビジネス | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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製薬会社に勤めるバーナビーは社長から若返り薬の開発を急かされていた。ある時、実験用のチンパンジーが檻から抜け出し、バーナビーの仕草を真似て、手当たり次第に薬品を調合すると冷水器に流してしまう。それを飲んだバーナビーは突然若返り始めて……(映画.comより引用)。1952年製作で、日本劇場未公開作品。監督はハワード・ホークスで、出演はケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャース、チャールズ・コバーン、マリリン・モンロー。
 
ハワード・ホークスは、本作や『赤ちゃん教育』のようなコメディも、『三つ数えろ』のようなハードボイルドも作ることができる職人監督です。ケイリー・グラントは、本作や『赤ちゃん教育』のようなコメディにも、『北北西に進路を取れ』のようなサスペンスにも対応できる器用な俳優です。本作は、そんな二人が組んだ作品です。
 
ブレイク前のマリリン・モンローが社長秘書役で出演しています。ボディラインが強調される衣装だったり、バーナビー(グラント)とデートするシーンでは水着姿になったりと、完全に殿方の目を保養するためのエロ要員扱いです。現代日本のテレビ界において、『志村けんのバカ殿様』で腰元役を演じるグラビアアイドルみたいなものですね。
 
本作の若返り薬は、外見を変化させずに精神だけを若返らせる作用があります。ですから、バーナビーとその妻エドウィナ(ジンジャー・ロジャース)は、おじさんとおばさんがハシャいでいるように見えます。この夫婦が若返っている状態で事態を混乱させていきます。精神年齢が低く、幼児性の強い大人は周囲に迷惑をかけることを理解できる映画です。安倍晋三首相と安倍昭恵夫人の夫婦も、そんな感じですね。
 
タイトルの「モンキー・ビジネス」は、本作の若返り薬がチンパンジーの手によって作られたという意味と、本来の「悪戯」という意味のダブルミーニングになっています。チンパンジーの悪戯にドタバタと翻弄される人間は、幼児レベルどころか、猿以下ということなのでしょうか。
 
★★☆☆☆(2018年10月11日(木)DVD鑑賞)
 
漫画『Dr.スランプ』の山吹みどりは、マリリン・モンローがモデルですよね。
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