【映画評】襲う!! | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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パトロール中に婦人警官が強姦される。必死に捜査しながらも、憎しみの裏側にいつしか彼女の肉体は男を求めるようになり、二度三度と体を許していく(映画.comより引用)。1978年公開のにっかつロマンポルノ作品。監督は長谷部安春で、出演は小川亜佐美、梓ようこ、市来秀、阿藤快、高橋淳、清水国雄。
 
ポルノ作品でありながら、音楽に「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」の名があります。強姦シーンなど重要な場面でベートーヴェンの楽曲が流れるからです。ちょっとした遊び心ですね。
 
最初に久美子(小川亜佐美)が強姦されるのは、パトカーに乗車中、大型トラックに追いかけられ、追突されてからです。この演出がスティーヴン・スピルバーグ監督の『激突!のようで、やはり遊び心があります。
 
それから、久美子は何度も謎の男に強姦されます。あまりにも所構わず不意打ちで襲われるので、何やらバラエティー番組のドッキリ企画のような感じになります(不謹慎ですけどね)。
 
久美子は連続強姦魔の大久保(阿藤快)に襲われますが、彼は謎の男の正体ではありません。結局、謎の男が誰なのか分からないままで終わります。もしかしたら謎の男は、久美子の欲求不満が生み出した妄想の産物なのかもしれません。
 
強姦シーンが何度もあるにもかかわらず、強い暴力性は感じられません。『暴行切り裂きジャック』や『レイプ25時 暴姦』という暴力性が強いポルノ映画を監督してきた長谷部安春にしては、阿藤ならずとも「何だかな~」と思ってしまう作品になっています。
 
★★☆☆☆(2018年6月9日(土)DVD鑑賞)
 
昔の阿藤さんは怖いイメージですよ。
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