菅氏「小池氏は出てくる」…立候補の見通し示す
自民、公明両党も解散から一夜明けた29日、衆院選に向けて走り出した。
与党幹部は、小池百合子東京都知事が率いる希望の党を軸とした野党再編の動きに警戒感をあらわにした。
公明党の山口代表は29日午前、堺市で街頭演説し、希望の党への合流を決めた民進党について、「名前を変えて隠れみので勝負しようとしても、国民は見抜いている。仮面政党には政権は任せられない」と批判した。
菅官房長官は29日午前の閣議後の記者会見で、「私は小池氏は(衆院選に)出てくると思っている。真正面から政策論争をやることは極めて良いことだ」と述べ、小池氏が衆院選を前に都知事を辞任し、立候補するとの見通しを示した。
転載元:Yahoo!ニュース(読売新聞)
【ここから私の意見】
どうせ自民党と希望の党は裏で話がついているのでしょう。菅官房長官の小池都知事引っ張り出しも、安倍首相の希望の党批判も、すべてシナリオありきで行っていることでしょう。小池都知事の自民党脱退の件だって、本当は裏でつながっているのに、「悲劇のヒロイン」を演出するためにズルズル引き延ばしたのは見え見えでした。両党の口撃合戦は、プロレスのマイクパフォーマンスみたいなものです。

小池都知事は、したたかな演出家です。「希望の党」という名称は、今年2月に個人名義で商標出願し、9月に登録されています。希望の党は衆議院解散を機に立ち上げたものではなく、前々から用意されたものです。都議選で都民ファーストの会を立ち上げた時点で希望の党と名付ければよかったのに、それをしなかった点に計算高さが見えます。都議会の一会派と国政政党の違い、「都民ファースト」という言葉のキャッチーさを考慮したのでしょう。
小池都知事は、就任後に何ができたのでしょうか。重要視された豊洲市場移転問題は、結果的に当初案の「ふりだしに戻る」になりました。待機児童問題は改善できたのでしょうか。小池都知事は、綺麗に化粧して、おしゃれな服を着て、華々しいステージで横文字ワードを口に出し、「デキる女」を演じればいいと思っている節があります。地味な実務は眼中にないようです。したたかな演出家であると同時に、女優としての顔もあります。

デキる女が男社会の老害(都議会のドンこと内田元都議、石原元都知事)に凛々しく立ち向かうという勧善懲悪ドラマで、小池都知事は人気を保持してきました。テレビのワイドショーで情報収集している視聴者は、『ドクターX』でも観ているような気分で小池都知事を応援し、そのノリで希望の党も支持するのでしょうか。
もう、そういうの止めにしませんか?
にほんブログ村 ニュース批評に参加しています(よろしければクリックを!)