【映画評】カクテル | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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一獲千金を夢見るバーテンダーが、真実の愛に目覚めるまでを描いた青春映画(Yahoo!映画より引用)。1989年日本公開作品。監督はロジャー・ドナルドソンで、出演はトム・クルーズ、ブライアン・ブラウン、エリザベス・シュー。
 
約30年前のトム・クルーズの姿を見ることができます。『トップガン』でブレイクし、『ハスラー2』に『レインマン』と評価を上げ続けた後に公開されたのが本作です。本作の後には、『7月4日に生まれて』で演技派としての評価も上げており、正にアゲアゲ状態だった頃の若きトムです。
 
ただし、前後に公開された作品に比べ、本作のチャラさが目立ちます。如何にも1980年代の香りがプンプン漂う、バブリーなアイドル映画ですからね。本作については、トム本人も語りたがらず、完全に黒歴史化しているようです。
 
ストーリーはベタで、「金より愛」というメッセージでまとめられます。今でも同様のメッセージを込めた映画やテレビドラマは作られます。確かに良い話にはなりますが、簡単に受け入れ難いものがあります。経済的格差が拡大している現代において、「金より愛」すなわち「愛があれば貧しくてもいいの」という考えを強調することは、現実の貧困から目を逸らさせ、中流以下の階層の不満を雲散させようとする富裕層に悪用されるおそれがあるからです。
 
★★☆☆☆(2017年7月21日(金)DVD鑑賞)
 
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