恥の上塗りをする秋田県知事 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

社説:知事が虚偽説明 誰のための県政なのか

 
佐竹敬久知事は、どこを見て仕事をしているのだろう。県民への目線があまりにおろそかになっていないか。県内が大雨に見舞われているときに県外でゴルフをして酒を飲み、危機管理意識の希薄さが批判されているが、今度は部下をかばうため県民にうそをついていたことが26日の会見で分かった。
 
佐竹知事は22日、宮城県加美町にゴルフに出掛け、プレー後に酒を飲み、本県で避難勧告などが出される中で予定通り1泊した。翌朝、県庁で災害連絡会議を開くよう指示しておきながら、自身は戻る途中に大雨被害による渋滞に巻き込まれ会議に間に合わなかった。
 
知事は当初、同行者3人とマイカーで出掛けたと説明。「(同行者は)県OBですか」との質問に「昔の仲間です」などと答えていた。
 
ところが、同行者には県の現職幹部2人が含まれていた。水澤聡・産業労働部長と草なぎ作博・観光文化スポーツ部長だ。同行者の人数も3人ではなく6人で、車2台に分乗して出掛けた。残る4人は県OBだという。
 
知事は現職2人に責任が及ぶのを心配し、かばうためにうそをついたと認めた。県民に対する説明責任より、内輪の論理を優先したわけだ。
 
知事は「一連の行動は軽率であって深く悔いており、(県民の)皆さんに謝りたい」と述べた。だが、この日の会見では当初、「正確性を欠いた情報を流した」「(虚偽説明かとの問いに)結果としてそう取られても致し方ない」などと述べ、誠意を尽くして説明しようという姿勢は感じられなかった。
 
危機管理意識の甘さと、意図的にうそをつくことは、全く別次元の問題だ。これでは、知事の発言や説明をどこまで信じたらいいのか分からなくなってしまう。大きく損なわれた県民の信頼は、簡単に挽回できるものではない。
 
知事のうそと共に驚かされたのは、同行した部長2人が「帰った方がいい」と、知事に一度も進言しなかったことだ。知事は「私が帰ると言わなければ、彼らも帰るとは言えない状況で気の毒なことをした」とまで述べた。
 
きのうの会見で知事は、かつての部長と知事の関係について、部長の裁量が大きく、知事はよほど大きな案件でなければ判断を求められることはなかったと説明。しかし、今は自身が全て判断し、県議会でも前面に出ているため、部長の自主性や責任感が薄れているかもしれないと語った。
 
周りがイエスマンで固められ、知事の顔色をうかがうばかりで、苦言を呈したり、物が言いにくい状況になっているのではないかと危惧する。佐竹知事の真の責任とは、そうした状況や組織をつくり出したことにあるのではないか。県庁の組織や政策に「ゆがみ」が出ていないか、まずは検証してもらいたい。
 
 
【ここから私の意見】
 
身内を守るために「おともだち」と虚偽説明し、嘘で守られた部下は上司の顔色を忖度して「帰った方がいい」と言えなかったということです。近頃どこかで聞いたことがあるワードが並びます。
 
危機管理のお粗末さのみならず、身内びいきで嘘をついた佐竹知事の態度には、秋田県民から怒りの声が上がっています。大雨被害で避難所生活を余儀なくされている被災者の怒りはもっともです。
 
改めて言いますが、本件に対して本気で怒らないならば、秋田県民は真性のバカです。一皮むけて利口になることがある仮性のバカではなく、ずっとバカのままの真性のバカです。
 
本件はネットを通じて全国的に拡散しています。「秋田県民は“殿様”に逆らえない前近代的な田舎者」などと印象付けたくないなら、このままでいいはずはないのですが。
 
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