東芝の経営危機について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

東芝、海外原発事業から撤退へ WHを連結から外す方針

 
東芝の綱川智社長は14日の記者会見で、巨額損失を出した米原発子会社ウェスチングハウス(WH)の株式を売却して2017年度中をめどに連結対象から外し、海外の原発事業から撤退する方針を表明した。同日を期限に先月先送りしていた昨年4~12月期決算発表の再延期も発表し、「多大なるご迷惑ご心配をかけ改めて深くおわびする」と陳謝した。
 
海外原発事業からの撤退は、将来の損失リスクを抜本的に遮断する狙い。WHの米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請も、綱川社長は「いろいろ選択肢はある」と否定しなかった。
 
東芝は、先月の発表延期につながったWHの経営幹部による部下への「不適切な圧力」の問題について、これまでの調査で、圧力があったと認定。再延期の理由を、昨年10~12月期だけでなく、巨額損失計上のきっかけとなった原発建設工事会社の買収をWHが決めた15年秋ごろまでさかのぼって調査する必要が生じたため、と説明した。次の期限は来月11日となる。
 
 
【ここから私の意見】
 
我が家の家電は、昔から東芝系列の街の電気屋さんにお世話になっています。街の電気屋さんなので販売だけでなく修理も行ってくれます。長持ちするおかげで、我が家の家電は、東芝製品の占める割合が大きいです。
 
そんな環境で育ってきたので、東芝の経営危機に一抹の寂しさを感じます。しかも、半導体部門や家電部門が頑張って稼いだ利益を、アメリカから買収した原発部門の大赤字に吸い取られているという状況に、何やらやるせない怒りすら込み上げてきます。
 
先日、映画『この世界の片隅に』の映画評で、私は「生活という日常に、戦争という非日常が徐々に侵食し、やがて破壊していく」という文章を書きました。そのイメージは、庶民の日常生活を支える家電事業が、アメリカに進出した原発事業の敗北によって圧迫されている東芝現状と重なってしまうのです
 
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