木村カエラ『PUNKY』 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

木村カエラのニューアルバム『PUNKY』を聴きました。
 
ジャケット写真で顔にトゲを付けるという、女性歌手がやらなさそうなことをやっています。カエラ流の“PUNKY”を表現したのでしょう。こんな変なことをやらかしても、カエラは美しいですねえ。
 
カエラ本人のインタビューにあるとおり、前作『MIETA』の頃、カエラは“自分らしさ”を見失っていたと思います。何か“徳の高い音楽”を作ろうとしていたような気がします。しかし、カエラの良さは無邪気さ、子供っぽさにあり、変に深く考えたり、計算高い大人になったりするのは、カエラらしさを損なう結果になります。本作『PUNKY』でも、ディズニーアニメみたいな「恋煩いの豚」、バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』とのコラボである「Happyな半被」、更には「オバケなんてないさ」のカバーに、その良さが出ています。
 
だからと言って、ただの子供じみたおふざけに終わらないのがカエラの魅力です。岸田繁(くるり)が作曲した「向日葵」では、しっとりと情緒的な歌を聴かせます。私生活では二児の母ですから、芯のある大人の感情も持ち合わせているはずです。
 
この子供っぽさと大人の感情という、相反するものが一体となっているのが、カエラの魅力であり、個性です。音楽的にも“ROCK”と“POP”の両面を感じます。前者は反体制的で媚びないものであるのに対し、後者は大衆に受容され愛されるものですから、やはり相反するものです。この特徴が、カエラが日英のハーフであること、ハーフなのに足立区という東京の下町育ちであることに起因するというのは考え過ぎでしょうか。
 
小難しいことは考えずに、カエラの原点回帰とも言える『PUNKY』を聴きます。原点回帰と言えば、カエラがテレビに初登場したのは、テレビ神奈川(tvk)の『saku saku』です。そこで2003年から2006年まで番組MCを務めることで、自己表現力を磨いていきました。その恩を今も忘れておらず、ファーストアルバム『KAELA』から今回の『PUNKY』まで、ブックレット巻末には「saku2 all staff」への感謝が記されています。自分の原点を大事にするカエラが大好きです(と言うか、人として見習いたいです)。
 
木村カエラ公式サイト「KAELA WEB」はこちらから
 
木村カエラのプライベートレーベル「ELA MUSIC」はこちらから
 
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