【映画評】燃えよ剣 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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新選組副長、土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎原作小説の映画化作品。1966年公開作品。監督は市村泰一で、出演は栗塚旭、和崎俊哉、石倉英彦、小林哲子、内田良平。

 
土方歳三役は栗塚旭です。テレビドラマ『新選組血風録』でも土方役を演じており、当たり役と言えます。後にNHK大河ドラマ『新選組!』で、土方の実兄である土方為次郎を演じたのは、栗塚に敬意を払った配役です。
 
土方が多摩にいる頃から、池田屋事件までを90分で描くので、話の展開が駆け足気味です。新選組隊士では、土方、近藤勇、沖田総司、芹沢鴨あたりはキャラクター付けされていますが、他の隊士は名前を言うだけのような扱いです。原田左之助や永倉新八のファンは、がっかりするでしょう。
 
本作は新選組が上り調子に出世していく様を描いています。しかし個人的には、『御法度』のような隊士の粛清や、江戸幕府の崩壊により漂う悲壮感が新選組の醍醐味だと思っているので、本作には乗り切れませんでした。
 

★★☆☆☆(2016年8月15日(月)DVD鑑賞)

 

何と脚本が加藤泰と森崎東です。
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