【映画評】バットマン(1966年版) | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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かつてゴッサム・シティを恐怖に陥れた悪の天才たち、ペンギン、キャットウーマン、ジョーカー、ナゾラーが連合軍を組んだ。それを知った市長は、夜空にサーチライトを投射し、バットマンの出動を要請する……。バットマンが新兵器を引っ提げて、悪者一味と対決する(Yahoo!映画より引用)。1967年日本公開作品。監督はレスリー・H・マーティンソンで、出演はアダム・ウェスト、バート・ウォード、リー・メリウェザー、シーザー・ロメロ、バージェス・メレディス、フランク・ゴーシン。
 
言わずと知れた人気アメコミヒーロー物の元祖実写劇場版です。陽気でバカバカしい展開は、ツッコミどころ満載です。ティム・バートン監督の『バットマン』と『バットマンリターンズ』、クリストファー・ノーラン監督の『バットマンビギンズ』と『ダークナイト』と『ダークナイトライジング』のような心の闇との葛藤はありません。
 
ジョエル・シューマッカー監督の『バットマンフォーエバー』と『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』は、本作に近いものがあります。その原因はバットマンの相棒ロビンの存在ではないでしょうか。相棒がいることによって、バットマン=ブルース・ウェインの孤独感が薄らいでしまいますから(そう言えば『ダークナイトライジング』では……)。
 
ビジュアル面で気になるのは、タイツの上にショートタイツを履くダサさです。この格好が、どうしても笑いを誘っているようにしか見えません。バートン版『バットマン』の成功は、そのビジュアル改造をしたことも一因です。人気アメコミヒーローのスーパーマンも『マン・オブ・スティール』でタイツ・オン・タイツから卒業しました。
 
本作の悪役は4人も揃った豪華版です。後年の作品に登場する、同じキャラクターの配役と比較すれば面白いです。ちなみにキャットウーマン(メリウェザー)をミシェル・ファイファー、アン・ハサウェイが、ジョーカー(ロメロ)をジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーが、ペンギン(メレディス)をダニー・デヴィートが、ナゾラー(ゴーシン)をジム・キャリーが演じています。
 
後年の作品が、それまで定着したイメージを払拭しようと、どこをどのように変えたのかを理解するために、本作は観る価値があります。
 
★★☆☆☆(2016年5月10日(火)DVD鑑賞)
 
ウルトラマンも仮面ライダーも、大金をかけて本気でリメイクすれば……。
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