オバマ米大統領の広島訪問について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

米・オバマ大統領、広島訪問へ ホワイトハウスは訪問の意義強調

 
安倍首相は、アメリカのオバマ大統領が、5月27日の伊勢志摩サミット終了後に、安倍首相とともに、広島を訪問することを発表した。

一方、ホワイトハウスは10日、訪問の意義を強調した。

ホワイトハウスのアーネスト報道官は、オバマ大統領の訪問について、「核なき世界の実現に向けて、さらに前向きのメッセージを送ることになる」と強調した。

一方で、訪問が原爆投下の謝罪となるかについては、「誤った解釈だ」と述べ、否定した。

ニューヨーク市民は、「アメリカの大統領が被爆地を訪問するのに、こんなにかかった。決意したのはうれしい」、「広島への原爆投下は、明らかにひどい出来事だが、アメリカの歴史で必要だった」などと話した。

依然、賛否両論がある広島訪問だが、オバマ大統領は、さらなる「レガシー」づくりの決断をしたといえる。
 
【ここから私の意見】
 
オバマ大統領の広島訪問を単純に喜べない私がいます。何故なら、この訪問が任期少ないオバマ大統領の実績作りのためだけに行われるような気がするからです。
 
レームダック(lame duck)という言葉があり、直訳すれば「びっこのアヒル」です。その意味は、任期終了を間近に控え,政治的影響力を失った大統領や首相のことです(大辞林第三版より)。今のオバマ大統領はレームダック状態にあり、大統領として大した実績を残せなかった焦りから、なりふり構わず何かをしたいのではないでしょうか。米国民の関心は次期大統領に移っており、現大統領として存在感を出したいのです。
 
韓国の李明博(イ・ミョンバク)元大統領が、任期切れ近くになって竹島(独島)に上陸したり、天皇陛下に謝罪要求したりしたことがありました。これとオバマ大統領の広島訪問は、同じようなことではないでしょうか。
 
次期大統領有力候補と目されるドナルド・トランプは、「アメリカが日本に頭を下げる」ことなどしないでしょう。また、同じく次期大統領有力候補であるヒラリー・クリントンは、中国系企業からも政治献金を受けているので、中国が不利になる政策は行わないでしょう。そうなると、次期大統領がオバマの広島訪問の成果を継承し、より発展させる可能性は低いと思われます。
 
結局、今回の広島訪問を今後にどう活かすかは、日本の外交手腕に関わってくる問題であり、単なる安倍首相の思い出アルバムの写真作りのために終わってはならないということです。
 
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