1月16日(土)から全国公開される映画『の・ようなもの のようなもの』のPRイベントに登場した、主演の松山ケンイチの激太りが話題になりました。

中央にいるのが松ケン(映画ナタリーより転載)
単なる不摂生ではなく、次回作(詳細未公表)の役作りのために太ったそうです。役柄が憑依したかのように演じることから、「カメレオン俳優」とも呼ばれる松ケンです。役作りも徹底しています。

『デスノート』シリーズでL役を演じた松ケン
役作りで体重を増減させると言えば、『レイジング・ブル』のロバート・デ・ニーロが有名です。ボクサーの現役時代と引退後を演じるため、1本の映画の制作中、25キロ増量したという伝説を残しています。デ・ニーロは『アンタッチャブル』でアル・カポネ役を演じるため、体重増量に加え、頭髪を抜いて本人の容貌に近づけるという役作りまでしています。これらのエピソードから、過剰な役作りを「デ・ニーロ・アプローチ」と言うことがあります。
今の映画界で、デ・ニーロ・アプローチ並みに役作りをするのは、クリスチャン・ベイルです。『マシニスト』で1年間眠っていない男を演じるために30キロ減量した後、『バットマン・ビギンズ』でバットマンを演じるために半年で32キロ増量しました。

身長183センチ体重54キロのベイルさん(『マシニスト』より)
その後、『ザ・ファイター』で薬物中毒の元ボクサーを演じるため、13キロ減量し、頭髪を抜いて歯並びを変えたり、『アメリカン・ハッスル』で実在の人物をモデルにした天才詐欺師を演じるため、ハゲデブのおっさんになったりしています。

特殊メイクもCGも使っていないベイルさん(『アメリカン・ハッスル』より)
狂気すら感じさせる役作りの徹底さは、彼らの高いプロ意識の表れです。