大村さんと梶田さん、「栄光のテーブル」に
【ストックホルム=野依英治、木村達矢】ノーベル賞の授賞式と晩さん会が10日(日本時間11日)、ストックホルムで開かれた。
生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)と、物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王らと歓談した。
晩さん会会場のストックホルム市庁舎の大広間「青の間」には、約1350人が集まった。授賞式を終えた大村さんと梶田さんは、王室関係者らとともに、片側40人以上が並ぶ「栄光のテーブル」についた。
会場は、ノーベル賞のメダルをイメージしたという花飾りでテーブルや壁が彩られた。参加者は生演奏を楽しみながら、ウェーターが次々に運んでくる料理に舌鼓を打った。
生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)と、物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王らと歓談した。
晩さん会会場のストックホルム市庁舎の大広間「青の間」には、約1350人が集まった。授賞式を終えた大村さんと梶田さんは、王室関係者らとともに、片側40人以上が並ぶ「栄光のテーブル」についた。
会場は、ノーベル賞のメダルをイメージしたという花飾りでテーブルや壁が彩られた。参加者は生演奏を楽しみながら、ウェーターが次々に運んでくる料理に舌鼓を打った。
転載元:Yahoo!ニュース(読売新聞)
【ここから私の意見】
これまで各分野で地道な活動をし、人類のために貢献した人物を賞賛するノーベル賞。物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の理系については、彼らに日の当たる機会が少ないので、そのような機会を設けることは良いことです(文学賞、経済学賞、平和賞の文系については、ロビー活動による政治的バイアスが生じるので、あまり好ましくないと個人的に思います)。
日本人ノーベル賞受賞者は過去24人いますが、そのうち文系は、文学賞の川端康成と大江健三郎、平和賞の佐藤栄作の3人で、理系は21人もいます。理系のノーベル賞受賞者は、各分野の最上位にいる人です。更に、ノーベル賞こそ受賞できませんが、その研究活動により人類のために役立つ業績を残している人が、もっと大勢いるはずです。理系のノーベル賞受賞者の多さは、日本人科学研究者の優秀さと層の厚さの証明でもあります。この優秀さと層の厚さが技術大国日本の礎となり、戦後からバブル期までの高度経済成長を達成できた一因とも言えます(ただし、長年にわたる教育の「理系離れ」が、その礎を崩し、技術大国日本を過去のものにしているおそれがあります)。
そう考えると、過去の日本が太陽光発電などのクリーンエネルギー開発のため、関係分野の研究を積極的に援助していれば、現在より高度なシステムの発明を早期に成し遂げたのではないでしょうか。もし成し遂げていたら、世界の風景は変わっていたはずです。石油資源の争奪戦で起こる世界各地の戦争は、今より少なかったでしょう。福島第一原発事故など起こらず、日本国土に居住禁止の「死の大地」など存在しなかったでしょう。
今回のノーベル賞受賞に刺激され、理系志望の若者が増えることを(勿論、彼らが十分に学習し、研究できる環境基盤づくりを国が援助することも)期待し、その研究成果が未来の人類のために役立てばいいなと思います(文系を蔑ろにしろということではありません。私は文系ですから)。
にほんブログ村 ニュース批評に参加しています(よろしければクリックを!)